賃貸でも可能？自宅で古物商許可を取得する際の注意点を解説

インターネットオークションやホームページを利用して中古品ビジネスを始めたい人の中には、自宅を営業所として使用できるかどうかは重要な問題です。特に、賃貸物件に住んでいる人は、自宅で古物商許可を取得できるのか疑問に思うかもしれません。この記事では、自宅で古物商許可を取得する際の注意点や可能性について詳しく解説します。

自宅で古物商許可は取得できるのか？

古物許可の申請をするためには、古物営業を行う「営業所」の届出が必要となります。自宅を古物の営業所にすることは可能ですが、物件の形態や契約内容によって対応が異なります。

具体的にどのような場合に自宅を営業所にできるのか、そしてどのような注意が必要なのかを解説します。

古物の営業所にできる自宅とは？

自宅を古物商の営業所にできるかどうかは、住居の形態によって大きく左右されます。賃貸物件と自己所有物件の場合に分けて説明します。

自宅が賃貸マンションや賃貸アパートの場合

賃貸物件に住んでいる場合、以下のいずれかの条件を満たすことが求められます。

自宅が自己所有物件の場合

自己所有の物件の場合、比較的自由に使用できますが、物件の種類によって注意点が異なります。

• 戸建ての場合
  基本的に、自己所有の戸建て住宅であれば、自由に営業所として使用できます。ただし、自治体の条例や近隣住民への配慮も重要です。
• 分譲マンションの場合
  マンションの「管理規約」で事務所利用が認められているか確認が必要です。規約で禁止されている場合は、管理組合からの承諾を得る必要があります。

自宅を営業所にできない場合の対処方法

自宅を営業所として使用できない場合でも、いくつかの代替案があります

• 実家を営業所にする
  実家が親の所有物件である場合、親の承諾を得れば実家を営業所にすることが可能です。ただし、選任する管理者には「常勤性」が求められるため、実家が遠方の場合は認められない可能性もあります。
• 事務所利用可能な物件を借りる
  自宅とは別に事務所利用が可能な物件を借りるという方法があります。しかし、バーチャルオフィスのような実体のない物件では、古物商許可は取得できません。レンタルオフィスを使用する場合も、独立したスペースが必要です。また、倉庫や駐車場なども営業所としては認められないため、注意が必要です。
• 事務所利用の交渉をする
  現在の賃貸物件で事務所利用ができない場合、所有者や管理組合と交渉することも一つの選択肢です。実際の来客が無く、近隣の居住者への影響が少ないことや賃料等条件変更などを伝えて合意が得られることもあります。

承諾書の提出は求められないことが多い

以前は、賃貸物件で古物商許可を申請する際、所有者や管理会社からの使用承諾書や賃貸借契約書の提出が必要でした。しかし、現在では多くの都道府県警察署において、これらの書類が必須ではなくなっています。

ただし、これは承諾なしで申請ができるということではありません。申請者自身がトラブル防止の責任を負うことが求められています。そのため、必要な契約や承諾は事前に取得しておく事が重要です。

まとめ

自宅や賃貸物件で古物商許可を取得することは可能ですが、賃貸物件の場合は契約内容や所有者の承諾が必要です。特に、事務所利用が認められているかどうかを確認し、トラブルを避けるためには事前に書面での承諾を得るのが望ましいです。しっかりと準備を整え、古物商としてのビジネスを安心して進められるようにしましょう。

当事務所で古物商許可申請サポートを行っております。

当事務所におきましても、古物商許可申請サポートを行っております。

古物商許可申請におけるご相談はご遠慮なくお申し付けください。

お気軽にお問い合わせ下さい。092-292-76379:00-18:00（土日・祝日除く）

お問い合わせ

古物商許可申請について、詳しく知りたい方はこちら