【行政書士が解説】配偶者ビザの更新ガイド|必要書類と不許可理由について


もうすぐ配偶者ビザの更新時期だから準備をしないと。まずは何からすればいいかしら。
配偶者ビザの更新手続きは、初回の申請とは異なる注意点があります。特に、納税状況や夫婦の生活実態など、これまで日本で築いてきた実績が厳しく審査されるため、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、配偶者ビザの更新手続きの全体像から、3年ビザを取得するためのポイント、そして不許可にならないための注意点まで、行政書士が分かりやすく解説します。
申請書類の準備や手続きの不安は、一人で抱え込まないでください。まずは専門家にご相談ください。
配偶者ビザの更新はいつからできる?
配偶者ビザの更新は、在留期限の3ヶ月前から申請が可能です。
早めに準備を始めれば、書類の不備があった場合でも落ち着いて対応できます。特に、必要書類の収集には時間がかかる場合があるため、余裕をもって準備を開始しましょう。
配偶者ビザの更新手続きの流れ
配偶者ビザの更新手続きは、以下の流れで進めます。
- 必要書類の収集・作成
更新手続きに必要な書類を準備します。書類に不備がないよう、余裕をもって収集・作成しましょう。- 出入国在留管理局へ申請
必要書類が揃ったら、お住まいの地域を管轄する地方出入国在留管理官署(入国管理局)へ申請を行います。- 審査(1〜2ヶ月程度)
申請後、入国管理局で提出書類の内容や日本での生活状況について審査が行われます。- 審査結果の通知
審査が問題なく完了し、更新が許可された場合、申請者のもとに出入国在留管理庁からハガキの通知書が届きます。- 新しい在留カードを受け取る
ハガキが届いたら、現在の在留カードとパスポートを持参し、申請時と同様に最寄りの地方出入国在留管理官署に提出します。この際、手数料として4,000円を収入印紙で納める必要があるため、忘れずに用意しましょう。
配偶者ビザのオンライン申請について、メリット・デメリットから具体的な手続きの流れ、必要なものついて、詳しく解説した記事がありますので、気になる方はぜひチェックしてください!
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配偶者ビザの更新手続きに必要な書類
更新申請には、夫婦の関係性や日本での生活基盤を証明するための書類を提出します。
主な必要書類
- 申請書
- 外国人パートナーの写真、パスポート、在留カード
- 日本人パートナーの戸籍謄本
- 日本での滞在費用を証明する資料(住民税の課税証明書・納税証明書など)
- 日本人パートナーの身元保証書
その他、日本での生活の状況等によって追加で書類の提出を求められる場合があります。
配偶者ビザ「3年」以上の在留期間をもらうには?
配偶者ビザの更新で「1年」から「3年」以上の在留期間を得たいと考える方は多いはずです。入国管理局が「3年」ビザを許可するかどうかは、以下の3つのポイントが重要になります。
「3年」以上の在留期間を得るポイント
- 各種の公的義務をきちんと果たす
- 安定した収入を証明する
- 夫婦としての生活実態を証明する
3年以上の配偶者ビザの取得や永住権取得への道筋について、詳しく解説した記事がありますので、気になる方はぜひチェックしてください!
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「3年」を取得するために理由書を提出しましょう
配偶者ビザの更新で「3年」以上の在留期間を目指す場合、理由書の提出をお勧めします。これは任意の書類ですが、単なる義務的な手続きではなく、夫婦の真摯な関係性と安定した生活を、より具体的にアピールするための重要な手段となります。
記載する内容の例
- 夫婦の日本での生活状況
これまでの同居期間や、日々の生活(家事分担、週末の過ごし方など) - 長期的な生活設計について
今後、日本でどのように生活していくか、将来の計画を伝えます(子供の教育、住宅の購入など) - 仕事や収入の状況について
現在の仕事や収入の状況について、収入の変化や転職など
配偶者ビザの更新が不許可になるケースとは?
更新申請が不許可になる理由は様々ですが、主に以下のケースが考えられます。
更新が不許可になるケース
- 収入が不安定である
収入が不安定な場合は、預貯金通帳の写しや今後の就労予定を証明する書類など、経済的な安定性を補足する資料を提出することが重要です。 - 納税や年金の支払いを怠っている
日本で生活する上で不可欠な公的義務を果たしていない場合、不許可の理由となります。 - 夫婦関係が悪化し、別居している
単身赴任などのやむを得ない理由での別居の場合、その理由を詳細に説明する書類(理由書、赴任命令書など)を準備しましょう。 - 虚偽の申請が疑われる
申請書類はすべて真実に基づいて作成することが最も重要です。 - 不法就労など、素行不良が認められる
犯罪行為はもちろんのこと、行政上の義務違反にも注意し、日本での生活態度を良好に保ちましょう。
一度不許可になると審査がより厳しくなるため、不安な点があれば、事前に専門家に相談することをお勧めします。
まとめ:配偶者ビザの更新を確実に成功させるために
配偶者ビザの更新は、日本での生活をより安定させるための大切な手続きです。
配偶者ビザの更新を確実に成功させるために
- 更新は在留期限の3ヶ月前から
余裕をもって準備を始めましょう。 - 「3年」以上のビザを目指す
納税、安定収入、夫婦の実態証明が重要です。 - 不許可リスクを避ける
虚偽の申請や、義務の不履行は絶対に避けましょう。
更新手続きに不安があれば、一人で悩まずに当事務所にご相談ください。
申請書類の準備や手続きの不安は、一人で抱え込まないでください。まずは専門家にご相談ください。