【行政書士が解説】データから読み解く国際結婚の動向|男女比の推移と相手国の傾向

行政書士が解説】データから読み解く国際結婚の動向|男女比の推移と相手国の傾向

国際結婚って今どのくらいの件数があるんだろう?どの国のパートナーとの結婚が多いんだろう?男女比は?

近年、国際結婚は珍しいものではなくなりましたが、その男女比や傾向について疑問や興味を持っている方は多いようです。

この記事では、最新の公的データを基に国際結婚の件数の推移や男女比、相手国の傾向を解説します。

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国際結婚の件数は大幅な減少傾向

国際結婚データ
出典:厚生労働省「人口動態統計」 (https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411850 を加工して作成)

日本の国際結婚の件数は、2006年をピークに減少傾向にあります。2023年の国際結婚総数は18,475件と、最も多かった2006年の44,701件から約59%も減少しています。この減少は、特に日本人男性と外国人女性の結婚で顕著であり、2006年比で67%も減少しています。一方、日本人女性と外国人男性の結婚は23%の減少に留まっており、婚姻全体が大きく減少している中で、比率が高まっていることがわかります。

日本人男性の国際結婚が減っている理由

日本人男性の国際結婚が減っている要因としては、下記が考えられます。

日本人男性の国際結婚の減少

一方、日本人女性の国際結婚の減少が緩やかである要因としては、「日本に滞在する外国人男性の増加」「文化的な関心の高まり」「価値観の多様化」などが考えられます。

データで見る国際結婚の相手国の傾向

国際結婚データ

日本人男性はどの国の人と結婚している?

日本人男性と結婚する外国人女性の国籍は、中国、フィリピン、韓国・朝鮮、タイの4カ国が突出しています。しかし、その傾向は変化しており、2006年時点で90%近くを占めていたこれら4カ国は、2023年には70%程度となり、その他の国との結婚が増えていることがわかります。

日本人女性はどの国の人と結婚している?

日本人女性と結婚する外国人男性は、中国人、韓国・朝鮮人との結婚が多い傾向は男性と同様ですが、アメリカやイギリスなど欧米諸国との比率が高いことが特徴です。2006年と比較して大きな違いは見られず、幅広い国との結婚が見られる点が続いていると言えます。

まとめ:データから読み解く国際結婚の動向

この記事では、国際結婚の件数や男女比、相手国の傾向をデータから見ていきました。日本の国際結婚は全体として減少傾向にありますが、その内訳を見ると、日本人女性と外国人男性の組み合わせは、減少が緩やかであるという特徴が見られます。また、特定の国籍に集中していた傾向から、多様な国の人々との結婚が増加している様子も明らかになりました。

このようなデータの変化は、国際交流の活発化や価値観の多様化が進む現代社会を反映していると言えるでしょう。今後は、さらに個々の多様なライフスタイルに合わせた国際結婚が増えていくと予想されます。

どの国の人と、どのような形で結婚するにしても、大切なのはお二人が納得して手続きを進めることです。国際結婚の手続きには専門知識が不可欠です。もし不安な点があれば、お気軽にご相談ください。

申請書類の準備や手続きの不安は、一人で抱え込まないでください。まずは専門家にご相談ください。