古物商プレート(標識)の入手方法と設置ルールについて

古物商許可は取ったんだけど、古物商のプレートってどうやって手に入れるんだろう?どこで買えばいいのか分からないし、設置するルールとかもあるのかな?

うん、それは自分も気になってた。プレートがないと何か罰則があるって聞いたことがあるし、いつまでに設置しなきゃいけないのかも知りたいよね。

古物商許可を取得した後に多くの方が悩むのが、「古物商プレート」の入手方法や設置ルールです。

古物商プレートの入手先や、設置場所、設置のタイミングなど、守るべきルールがあります。

この記事では、古物商プレートの基本的な仕様や入手方法、そして設置に関するルールについて詳しく解説します。

古物商プレート(標識)とは?

古物商プレート

「古物商プレート」とは、正式には「古物商の標識」と呼ばれるもので、古物商が営業を行う際に必ず掲示しなければならない標識のことです。

このプレートには、公安委員会が発行する12桁の許可番号や、営業者の名前や法人名が記載されます。

古物商プレートを掲示することで、取引相手に対して、その業者が正式な許可を受けた信頼できる業者であることを示し、安心して取引を行うことができるようになります。

ルール通りに古物商プレートを設置しない場合は法律違反となり、10万円以下の罰金が科されることがあります。

古物商プレートの仕様とは

古物商プレートは、以下のように守るべき細かい仕様が定められています。

項目内容
サイズ縦8cm×横16cmの長方形
材質金属、プラスチック(又はこれらと同等以上の耐久性のあるもの)
紺色地に白文字とする
許可番号の表記古物商許可証の12桁の番号を表記する
取り扱う古物区分の表記※主に取り扱う古物の区分を「○○〇商」として表記する
氏名又は名称の表記古物商である個人名もしくは法人名を表記する

※取り扱う古物区分の表記について

古物商の区分の表記におきましては、メインで取り扱う古物の区分に応じて「〇〇〇商」という記載が必要となります。

一部ではありますが、「自動二輪車及び原動機付自転車」の区分は「オートバイ商」と記載するなど、分かりにくいケースもあるので注意が必要です。

古物商プレートに記載する古物区分の表記は次の通りです。

古物の区分古物商プレートの表記
美術品類美術品商
衣類衣類商
時計・宝飾品類時計・宝飾品商
自動車自動車商
自動二輪車及び原動機付自転車オートバイ商
自転車類自転車商
写真機類写真機商
事務機器類事務機器商
機械工具類機械工具商
道具類道具商
皮革・ゴム製品類皮革・ゴム製品商
書籍書籍商
金券類チケット商

古物営業法における「古物」については下記の記事で詳しく説明しています。
古物営業法における古物とは?中古品取引で押さえておくべき基本知識

古物商プレートはどうやって手に入れるのか

古物商プレートの入手方法にはいくつかの方法があり、それぞれの方法には特徴があります。

ネット上の看板業者等から購入する

最も手軽で簡単な方法は、インターネット上で看板業者から購入する方法です。

Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどで「古物商 プレート」等で検索すると多くの商品が見つかります。

価格は安いものだと1,000円台から、様々な商品が販売されています。

注文時に、掲載内容(公安委員会名、許可番号、古物の区分、名前、商号)やフォントなどを指定する形が多いかと思います。

いのうえ

ネット上には様々な業者が存在するため、古物商プレートが既定のルールを満たしているか、しっかり確認しましょう。

古物商防犯協会で購入する方法

各地域の古物商防犯協会(防犯協会連合会)でも古物商プレートを購入できます。

防犯協会は各地の警察署と連携しており、警察署内に古物商プレートの申込書が設置している場合もあります。

価格は3,000円~4,000円ほどで、やや高めです。

しかし、信頼性が高く、法律に準じた正しいプレートを手に入れることができます。

古物商許可申請代行を依頼する行政書士事務所から購入する方法

古物商許可申請手続きを代行する行政書士を通じて、古物商プレートを購入できる場合もあります。

古物営業法に詳しい行政書士に依頼することで、信頼性が高い古物商プレートを手に入れることができます。

申請時にまとめて依頼することができるため、手間を省きたい人には便利です。

古物商プレートの代金が、代行料金に含まれている場合と、別途必要になる場合もあるため、事前に確認が必要です。

自分で作成する方法

ホームセンターなどで材料を準備して、自分で古物商プレートを作成することも可能です。

ただし、自作する場合は規定を厳守する必要があり、不正確な内容や不適切な材質を使用すると違反のリスクがあるため注意が必要です。

材料費や手間、作成の難易度を考えると、自作はあまりおすすめできません。

古物商プレートの設置ルールについて

古物商プレートは、以下のような設置ルールがあります。

古物商プレートの設置ルール

営業所ごと見やすい場所に設置する

古物商プレートは、営業所や店舗ごとに見やすい場所に設置することが義務付けられています。

設置場所としては、入口付近やカウンターの周辺が推奨されます。

古物商プレートの設置方法に特に規定はありませんが、顧客が多く出入りする場所では、しっかりと固定することが望ましいです。

古物営業を開始する際には、古物商プレートを設置する必要があるため、スケジュールもしっかり確認しましょう。

まとめ

古物商プレート(標識)の入手方法と設置ルールとは

  • 古物商プレートは、営業所や店舗での必須の標識であり、許可番号や営業者の氏名・名称などを記載する必要がある。
  • 古物商プレートは、ネット上の看板業者や古物商防犯協会、行政書士事務所を通じた購入が可能である。
  • 古物商プレートは、営業開始前に見やすい場所に設置することが義務付けられており、設置しない場合は罰則の対象となる。

古物商許可を取得した後は、すぐにル規定に従った古物商プレートを入手し、営業所や店舗に適切に掲示しましょう。

古物商プレートを正しく掲示することで、信頼性を高め、安心して古物商として営業を行うことができます。

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